豊かな自然、充実の施設で
のびのびと過ごすキャンパス
充実した快適な学校生活のために、施設や設備にも力を注いでいます。
広い窓で採光性を高めた教室や自習室。最新のコンピュータを導入した情報センター。
高度な器具が揃う各種実験施設。最新の語学学習ソフトを備えたLL教室。
さらには、500人を収容できるBSホールなど、生徒の期待に充分に応える内容です。
また、校内に点在する彫刻は、日常的に一流の芸術に触れ、感性を磨く機会となっています。
360°パノラマツアー
校舎をWEBから見学できる
ピックアップ施設
PICK UP
知的好奇心と向学心を満たし
生徒の自主性を育む図書館
中学校で約3万冊、高校においては約5万冊の蔵書量を誇る図書館。テラスを実習スペースとして開放するなど、生徒の自発的な学習や調査、活動をサポートする環境を整えています。
発表や自己表現の楽しさを体感できる
荘厳な雰囲気のホール
広々としたBSホールは500人を収容可能。
落ち着いた雰囲気の中、各種集会や講演会、プレゼンテーション、説明会などが行われています。
オシャレなカフェを思わせる
明るく開放的な自由空間
陽光が差し込むガラス張りの多目的ホール。
ランチタイムには、食事や談話を楽しむ生徒たちで賑わっています。グループ学習や集会で利用されるとともに、放課後は吹奏楽部の活動場所として使われています。
明るい気持ちで学びと向き合う
カラフル&ポップな自習コーナー
家では集中できない、帰りのバスまでの時間に宿題に取り組みたいという生徒が集中して勉学に取り組む独立型自習コーナー。カラフル&ガラス張り設計の現代的な空間が好評です。
2024年4月 人工芝グラウンドOPEN
広々とした6つのグラウンドでスポーツに熱中できます
人工芝グラウンド1面、グラウンド5面、合計6つのグラウンドを完備。体育の授業はもちろん、野球やサッカー、陸上競技、ラグビー、ソフトボール専用グラウンドで、部活動ものびのびと行われています。
ギャラリー
GALLERY
※写真はクリックで拡大します。
校舎
中学校校舎(銀河館)
高校校舎(本館)
高校1・2年生のホームルーム教室はここ!
1階は職員室や教科室、保健室、特別教室、2階には実験室や特別教室があります。
3階が2年生、4階が1年生のホームルーム教室です。
高校校舎(躍動館)
高校3年生のホームルーム教室はここ!
1階には高校図書館や進路情報センターがあります。
2階以上は高校3年生のホームルーム教室です。
高校本館(大志館)
高校本館は大きいので入口が2箇所!
クラスで割り振られるので、間違えないでね。
高校本館(希望館)
高校本館は大きいので入口が2箇所!
クラスで割り振られるので、間違えないでね。
ホール
サイエンスホール
学年集会や特別講座等で活用しています。
以前、某ドラマの職員室として撮影が行われたことも・・・?
クリスタルホール
多目的ホール(中学棟1F)
高校生の昼食スペースに人気!
高校入試の個別相談会で訪れたことがある人も多いのでは?
普段は授業や部活動、そして高校生の昼食スペースなどで活用されています。
お隣のポマトステーションの昼食メニューも是非お試しください!
BSホール(中学棟4F)
中学・高校の学校説明会や、学年集会、特別講演会などで使用しています。
実習室
物理室(高校本館2F)
化学実験室(高校本館2F)
生物室(高校本館1F)
進学情報センター(躍動館1F)
中学校科学室1(中学棟2階)
中学校科学室2(中学棟2階)
I・I・YOU館
I・I・YOU 館
I・I・YOU 館 情報教室①
I・I・YOU 館 情報教室②
I・I・YOU 館 自習コーナー(1F)
学習室
図書館(躍動館1F)
図書館テラス(躍動館1F)
中学校図書室 (中学棟2階)
総合学習室(躍動館1F)
文理総合学習センター (山かけ山)
勉強合宿等で使用
新狭山イノベーションセンター
購買
購買(中学棟1F)
文房具の購入から制服の購入・修繕まで注文することができます
ポマト ステーション (中学棟1階)
お昼休みに、お弁当や手作りお菓子を購入できます
体育館・グランド・その他
北斗館(BIG BEAR GYM )
大勇館
メイングラウンド(野球部専用)
第3グラウンド(陸上競技部専用)
テニスコート
第6グラウンド (サッカー・ラグビー専用)
人工芝グラウンド
熊手道場(弓道場)
彫刻作品紹介
文理の森は彫刻の森、
見て触れて豊かな感性を育む
文理のキャンパス内には、わが国一流の彫刻家の作品をはじめ、天才建築家ガウディの「サグラダ・ファミリアの中回廊の石膏模型」をはじめとする世界各国で展示された資料の品々、美術品や美術資料が多数展示されています。彫刻は現在校内に38基ほどありますので、見るだけではなく、触れたり、あるいは腰掛けたりしてみてください。
「一流の作品に若いうちから見たり触れたりすることで、感性豊かな人間に育ってほしい」と佐藤英樹名誉理事長は願っています。
Aエリア
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1
月に飛ぶ / 加藤昭男
1. 月に飛ぶ / 加藤昭男
高校1期卒業記念 / 1984年設置 / 1974年制作 / H87×W143×D83cm / ブロンズ
私たちは子どものころ、月には鬼が住むと言い伝えられ、仲秋の名月には、だんごとすすきを供えたりして、月を想う夢とロマンがあった。しかし、科学が進歩し、アポロ月着陸船が月面に到達して、人類の足跡を残し夢とロマンは消え去った。だからせめて、彫刻の世界で私たちの夢を月に飛ばそうと、人と鳥と雲を組み合わせた「月に飛ぶ」を制作した。
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2
インドから歩いてきた天使 / 掛井五郎
2. インドから歩いてきた天使 / 掛井五郎
高校2期卒業記念 / 1985年設置 / 1983年制作 / H80×W50×D18cm / ブロンズ
地球のはずれに位置する、この小さな日本列島には、遠い昔から、陸から、海から数々の文化が渡ってきました。ある者は、それはそれは、遠い地から、それこそ、かのシルクロードを経て大陸を半島を歩いてこの日本にたどり着いたのです。また、ある者は、南の島から、歌に歌われている「椰子の実」のように、海の上を歩いてきたのです。
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3
WAVING FIGURE / 建畠覚造
3. WAVING FIGURE / 建畠覚造
高校3期卒業記念 / 1986年設置 / 1986年制作 / H170×W85×D70cm / ブロンズ
WAVING FIGURE(波状の形態)は当時の彫刻のメインテーマです。この作品は、水平に積層された基礎の平面の上に、垂直に立てられた波状のうねりが、前後左右の振幅をもって上昇しています。例えば、積層された基板の重なりが大地を意味するならば、その強固な地表に根差し、たくましく上昇する波形は厳しい現実社会に対応しながら明日に立ち向かう生の脈絡を象徴するともいえると思います。この学園の将来の発展をシ ンボライズするモニュメントとして考慮したわけですが、彫刻には説明が必要がないので、下手に説明するとその意味が狭義に限定されてしまいそうです。この作品をめぐって、見る人々が各々何かを感じ取っていただければ、それで良いのではないかと思っています。つまり、この波形の作品は、見る角度によって、それぞれ異なった相貌を持っており、また、周囲の環境と融合しながら、光と影を微妙に照映する複雑な効果を考慮にして制作したものです。学園の将来共々末長く愛されることを願ってやみません。
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4
風の中の鴉 / 柳原義達
4. 風の中の鴉 / 柳原義達
高校4期卒業記念 / 1987年設置 / 1981年制作 / H56×W103×D34cm / ブロンズ
鴉は人里に住んでいるので、私は非常に親しみを感じている。この鴉は雨の日も生きるために努力している。私たちも鴉と同じである。卒業する皆様方も、どうか鴉と同じように風雪に耐え、しっかり世の中を渡ってください。
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7
梟家族'90 / 手塚登久夫
7. 梟家族'90 / 手塚登久夫
高校7期卒業記念 / 1990年設置 / 1990年制作 / H120×W154×D60cm / 黒御影石
少年の日に野鳥たちとなれ親しんだ記憶は 今、思い出してもとても楽しい。夜中、寝ぼけ眼(まなこ)で小便のために雨戸をあけると 白い石藏の向こうにある樫の大木が月夜に照らされていた。点々と枝に止まった梟たちが あの独特な優しい、そしてちょっと淋しい鳴き声で月に吠えていた。その美しい光景にしばし寒さと時を忘れた。身震いして母の床にもぐりこんだ。あの月夜の鳥たちは何処にいってしまったのだろうか。
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12
横たわる三角 / 山縣壽夫
12. 横たわる三角 / 山縣壽夫
高校10期卒業記念 / 1993年設置 / 1992年制作 / H147×W35×D180cm / ブロンズ・黒御影石
四角、丸、三角といった、この単純な形は、古くから仏教の世界で、その宇宙を構成している地とか水、火といったものを象徴的に表す形として用いられていたようです。この四角形の石の上に三角形が横たわる形は、日常われわれが目にする具体的なものを直接表現したものではありませんが、自然の中に存在するあるものと自分との関係を考えたときに生まれたものです。
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21
オンブバッタ / 加藤昭男
21. オンブバッタ / 加藤昭男
高校16期卒業記念 / 1999年設置 / 1997年制作 / H150×W80×D50cm / ブロンズ
わが家の庭に住む小動物の種類がめっきり少なくなった。もぐら、とかげ、えんまこおろぎなど絶えて久しい。そんな中で秋の陽だまりに見かけるオンブバッタの姿は微笑ましく、その姿を彫刻にした。少しでも長生きしてもらいたいと、果物の皮や芯を庭に蒔いている。こんな小動物と共存できる環境を少しでも次世代に残してやりたいものと願っている。
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28
猫のいる空間 / 加藤昭男
28. 猫のいる空間 / 加藤昭男
高校22期卒業記念 / 2005年設置 / 2004年制作 / H107×W132×D72cm / ブロンズ
わが家では家の中で飼っている内猫と野外だけに住む外猫がいる。内猫は十分な食物が与えられ、外敵から襲われることはないが、狭い空間に閉じ込められている。一方、外猫は自由に動き廻り、時には柿の木に登ったり、ひなたぼっこを楽しんでいる。しかし、雨や風の日、寒い日には居場所を求めなければならない。内、外猫ともに満足と不満足があるだろう。この度めでたく卒業して、それぞれの道を歩く君たちにも、一生の間には楽しいこと、苦しいことがあるだろう。ひとつひとつの出来事をしっかりと受けとめて、充実した人生を歩いていただきたい。猫のいる空間は人間は猫にも、いや、あらゆるものに愛情を注がなければいけないとの思いで造った彫刻である。
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30
花束 / 加藤昭男
30. 花束 / 加藤昭男
高校23期卒業記念 / 2006年設置 / 2005年制作 / H154×W150×D96cm / ブロンズ
世の中は物質的には大変恵まれて豊かになった。反面最近のニュースはあまりにも暗い。彫刻「花束」は訪れた人の捧げる花の香に、番犬は己の務めを忘れうっとりとしている平和な姿を1対として造った。世の中が心豊かとなることを願っている。
Bエリア
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11
何処ヘ / 加藤昭男
11. 何処ヘ / 加藤昭男
短大1・2・3期卒業記念 / 1992年設置 / 1991年制作 / H83×W100×D100cm / ブロンズ
今日、私たちの生活は豊かになった。一方、二酸化炭素の増加による地球温暖化、酸性雨による森の減少、砂漠化などが叫ばれている。それでもまだ、世界中の人間が豊かな生活を望み、この傾向はますます強くなるであろう。今後、人間は、地球は、どうなるのかとの想いから「何処へ」を制作した。
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13
望郷 / 掛井五郎
13. 望郷 / 掛井五郎
短大4・5・6期卒業記念 / 1993年設置 / 1991年制作 / H335×W24×D24cm / ブロンズ
父の肩の上に乗って、生まれた故郷を見る。ずいぶん遠いところだった。
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15
握手する人 / 土谷 武
15. 握手する人 / 土谷 武
高校12期卒業記念 / 1995年設置 / 1995年制作 / H99.3×W42×D35cm / ブロンズ
1967年、石切場で大きな量塊の白御影石の五つの面から穴を彫った。表面から彫り進んで形を造るよりも、穴を彫る方がまともに石に向きあって仕事ができるように思ったからである。さまざまな制約はあったが、連結した穴と石は思いがけないほど緊密な関係を持ったので、その様相をもじって「握手する人」と名乗らせた。その後、石や木や鉄でいくつかの「握手する人」を造ったが、形は似ていても、バランスと意図はいつも変えて繰り返し意識して避けた。木を原型に造った今度の作品は、量塊に息づくような生命感を封じ込められたらと願っている。「握手する人」は人間の根源的な在り方を問いかけたつもりである。
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18
ツタンカーメンのえんどう豆 / 加藤昭男
18. ツタンカーメンのえんどう豆 / 加藤昭男
高校14期卒業記念 / 1997年設置 / 1996年制作 / H125×W145×D85cm / ブロンズ
エジプトのツタンカーメンの王の墓から発見された、えんどう豆の種が、三千数百年の眠りから覚め、見事に発芽した。その子孫がわが家でも咲き、実がなった。庭に飛んで来た蝶とその青虫と、ツタンカーメンのえんどう豆を組み合わせ、生命の永遠を求めたエジプトの王の心を彫刻した。造形には、蝶の板状の形とえんどう豆の葉やつるを使って、空間把握を試みた。
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19
森の旗手 / 土谷 武
19. 森の旗手 / 土谷 武
短大7・8・9・10・11期卒業記念 / 1997年設置 / 1997年制作 / H340×W264×D258cm / 軟鋼、着色(藤色)
土谷の90年代の作品は、かたち、空間、構造とも私たちを包むものとなっている。そして開かれた形の《森の旗手》。あえて形を求めず、熱して叩いた薄い鉄板を敷いたり立たせたり、構造を空間に開けるだけで開いて、視線をめぐらせ、空気を流通させ、風を孕んで進む帆船のように、軽やかで心地よくそこに在る。おそらく人間の意識以上に大きな流れがあるのだろう。こことそこの境界に、閉じたり開いたり、裏と表、内と外、前と後の両方に同時に存在する。私たちは「呼吸する」ことを再び発見するのである。それは「自然」に住まうということなのであろう。(土谷武展カタログ 編集東京国立近代美術館 抜粋)
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20
とのさまバッタ / 加藤昭男
20. とのさまバッタ / 加藤昭男
高校15期卒業記念 / 1998年設置 / 1997年制作 / H65×W135×D90cm / ブロンズ
数年前の夏、彫刻制作のモデルにする"とのさまバッタ"を求めて多摩川の河川敷の草むらを歩き回った。2時間ほどの間に出会った昆虫はキチキチバッタ数匹だけであった。この像は夏の輝く太陽の下で、魚や虫を追いまわした少年のころを想って制作した。再びそんな環境を身近に取り戻せないものだろうか。
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22
ごん狐 / 加藤昭男
22. ごん狐 / 加藤昭男
高校17期卒業記念 / 2000年設置 / 2000年制作 / H200×W100×D125cm / ブロンズ
新美南吉の「ごん狐」の物語は、私が心を打たれた話である。平易で明快、その結果は悲しいが心あたたまるもので、その舞台を入間川のほとりに移してみたかった。川で魚捕りをしている兵十のびくから、いたずらなごん狐が太いうなぎをくわえ出したところを彫刻した。現代人は便利で快適な生活を享受できるようになった。一方、心の豊かさが失われた面もある。この彫刻を見た人がひとときでも、ごん狐の物語の夢に浸ってくだされば幸いである。
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23
森の詩 / 加藤昭男
23. 森の詩 / 加藤昭男
高校18期卒業記念 / 2001年設置 / 1994年制作 / H118×W125×D67cm /ブロンズ
自然開発によって、動物たちの住まいは狭められている。その中でも生きるための営みは続けられ、すべての動物が他を犠牲にしながら生命を維持している。しかし、それは必要最小限である。私たちは、開発による便利さや、観光などの楽しさを享受しているが、動物たちの生活の場を、おびやかさないよう最小限にとどめ、共存を願いたいものだ。彫刻「森の詩」は、動物たちの生の営みの姿と、われわれへの抗議の姿を造ったものである。
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35
INOCHI / ゼロ・ヒガシダ
35. INOCHI / ゼロ・ヒガシダ
高校27期卒業記念 / 2010年設置 / 2010年制作 / H177×W114×D87cm / ステンレス
近年地球温暖化現象により、地球を含めた生命の危険を感じている。万物には生命が宿り、それらは生まれては消えていくという、命の循環を繰り返している。住み良い宇宙環境を維持するには、木々や草・花、海や川に生息する微生物、目には見えない、水の一滴一滴に宿る命の尊さに気づき、それらに愛を持って接することだと思う。この作品は目には見えない人間の本質、命を描写した形です。
Cエリア
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6
蝶幻想 / 城田孝一郎
6. 蝶幻想 / 城田孝一郎
高校6期卒業記念 / 1989年設置 / 1983年制作 / H107×W66×D27.5cm / ブロンズ
初夏の昼下がり、池の水面に垂れていた小枝でカラスアゲハが羽化を始めていた。偶然の一瞬を得て、ただただ見入っていると、しわしわの翅を伸ばして整然とした姿になっていった。3時間程経つと、蝶は重たげにふんわりふんわり地面に沿って飛び、やがて隣家の垣根の向こうに去っていった。その直後から私の幻想が生まれた。"母"なる女性の暦程を顧みる。「喜びも、悲しみも、つらさにも耐え抜いてきた」愛に生きた偶像であった。彼女たちにこの大地を離れ、空中に飛翔させてやりたい。真の自由を味わってほしい。その願望が"蝶幻想"を生んだ。
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6
サグラダ・ファミリアの中回廊の石膏模型
6. サグラダ・ファミリアの中回廊の石膏模型
Gaudiと石膏模型:Gaudiは、最初からすべての正確な設計図を作成していたわけではなく、それぞれの部分のデッサンや石膏模型から徐々に設計図を作成していった。特に壁の彫刻は、まず小さな石膏モデルを作成して写真に撮り、その写真を大きく引き伸ばしたものをもとに、実際の彫刻をほどこすという手法をとっていた。従って、石膏模型はGaudiの実際の作品と同様、重要な意味を持っている。これは「栄光のファサード」と「聖堂中央部分」を結ぶ建物の石膏模型である。スペイン内乱の難をまぬがれた貴重なものであり、この石膏模型をもとに実際の建築が行われた。なお、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも、この模型と同一のものが展示されている。
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8
Ours polaire / François Pompon
8. Ours polaire / François Pompon
高校20周年記念 / 1990年設置 / ブロンズ
フランスの彫刻家、ロダンの助手をつとめたフランソワ・ポンポンの作品です。滑らかで簡素なフォルムはエジプト美術や日本美術に影響を受けたといわれています。
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9
光のあやとり / 新宮 晋
9. 光のあやとり / 新宮 晋
高校8期卒業記念 / 1991年設置 / 1991年制作 / H486cm / ステンレス
風を受けて自由に動く4組の薄い鏡のような翼は、風の微妙な変化や強弱のリズムを補らえて、限りなく不思議な動き方をする。継続する時間の瞬間瞬間に生み出される形は、光を反射し、鋭いパルスのように、私たちの網膜に、豊かで変化に富んだ自然からのメッセージを伝える。もし私たちが、心の目を大きく開き、耳を傾ける努力をするならば、いくらでも新鮮な驚きや、心ときめく情報を受けることができる。
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10
JILL / 朝倉響子
10. JILL / 朝倉響子
高校9期卒業記念 / 1992年設置 / 1988年制作 / H175×W52×D35cm / ブロンズ
あるとき、ふと考えていたイメージが、モデルの何気ない動きの中に見えることがあります。イメージとそのシルエットが重なっていくとき、現実と記憶の残像が変化していきます。
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14
森の詩 / 加藤昭男
14. 森の詩 / 加藤昭男
高校11期卒業記念 / 1994年設置 / 1993年制作 / H120×W480×D15cm / 陶壁として陶土で制作し、うわぐすりを掛けて、1250度で焼成
今日、多くの自然が失われ、動物たちが住まいを追われている。そんな住みにくい森の中でも、動物たちの力強い生の営みが続けられている。モチーフとして、梟の親子の姿を借りて、その力強い生活力と、深い愛情を表現した。構図は、設置する室内に適合するように、鳥の配置、画面のカットに留意した。
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17
犬も歩けば足の上 / 掛井五郎
17. 犬も歩けば足の上 / 掛井五郎
中学1・2・3・4期卒業記念 / 1996年設置 / 1990年制作 / H100×W120×D130cm / ブロンズ
人は歩き続ける。遠くに行ったつもりが、自分の立っている場所が、自分の足の上であることに気がついて驚く。
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24
バッタの仲間 / 加藤昭男
24. バッタの仲間 / 加藤昭男
中学5・6・7期卒業記念 / 2002年設置 / 2001年制作 / H182×W131×D107cm / ブロンズ
「よく学び、よく遊べ」とは私の子どものころの教えであった。最近は「よく学べ、よく学べ」に変わり、その遊びは一人でテレビを見たり、パソコンゲームに興じることのようだ。昔の遊べは、山や川や野原で大勢の友だちと一緒に遊ぶことだった。その中で友情が芽生え、自然の中に生きる楽しさを味わった。それが人生にとってどれほど大切な時間であったか。そんなことを思い、バッタの仲間を制作した。
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25
SPHAERA COSMICA / Florian Claar
25. SPHAERA COSMICA / Florian Claar
高校19期卒業記念 / 2002年設置 / 1998年制作 / H220×W360×D165cm / アルミニウム・レンズ
この作品は空間に亀裂を作ろうとする試みである。アルミニウム製の隔壁が外とのつながりを持ちながらも、あたかも大気層のような異空間を作り出し、さらに埋め込まれた多数のレンズによって多数の太陽の形が映し出される一種の宇宙モデルになっている。また、この形を連続させていくと直径6mの巨大な球体ができあがる。アルミニウムの面にも見られる数学的な分割構造は、人が雲の形から何かを想像したり、無数の星から星座を認識するように、混沌から秩序を、またその逆を現実に存在するものから発見できる私の興味が反映されているのだ。
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26
明日の太陽 / 加藤昭男
26. 明日の太陽 / 加藤昭男
高校20期卒業記念 / 2003年設置 / 2002年制作 / H170×W85×D70cm / ブロンズ
子どものころ、日の出に向かって手を合わせて祈っている人々の姿を見かけたものだ。 輝きを増しながら地平線から昇る朝日に、限りない力と神秘を感じたからだろう。このごろの日本は、少し自信を失い希望と活力に欠けているような気がする。明日、また昇る太陽のパワーを身につけ、住み良い世界を造ってもらいたいものと念じつつ制作したのがこの像である。
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27
月から舞い降りた兎 / 加藤昭男
27. 月から舞い降りた兎 / 加藤昭男
高校21期卒業記念 / 2004年設置 / 2003年制作 / H168×W103×D60cm / ブロンズ
私たちは永い間、夜空に浮かぶ月に、兎の住む世界などと夢を持ち続けてきた。しかし、街の明かりが輝きを増し、人類が月に足跡を残したりするようになると、夜空を望む時間を失い、その夢を打ちくだかれていった。多忙な毎日と、きびしい現実の中に生活をしている私たちであるが、他方大きな夢を持ち続けることも大切だと思う。月から花をたずさえて舞い降りた兎に、大きな夢と希望のメッセージを受け取ってもらいたい。
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29
向日葵 / 加藤昭男
29. 向日葵 / 加藤昭男
中学8・9・10期卒業記念 / 2005年設置 / 1980年制作 / H133×W90×D55cm / ブロンズ
真夏の輝く太陽の下に、太陽に向かって大輪の花を咲かせ、朝露残るその大きな葉をゆらりと風にたなびかせる向日葵は、夏の花の王様といえよう。画家のゴッホは力強いタッチで、燃え立つような向日葵を描いている。私は人物と向日葵を組み合わせて彫刻を造った。その生命感を受け取っていただけたら幸いである。
Dエリア
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5
遠くが見える / 土谷 武
5. 遠くが見える / 土谷 武
高校5期卒業記念 / 1988年設置 / 1988年制作 / H470×W800×D800cm / コルテン鋼、着色(黄、赤)
西武学園文理高校に初めて訪れたのは2月でした。伸びやかで広々した学園から、入間川の上流も下流も見渡せ、河川敷と川向こうの牧場は空と一つとなって、めったに見られない広がりと遠さがありました。このような環境に彫刻を造ることは、胸を躍らせるような喜びを私に与えます。そこで私は、彫刻と同時に遠くの景色や大きな空が併せて見える形を考えてみました。量感よりも構築物のような隙間のある形が望ましいし、これだけの空間には彫刻としても一定の大きさが必要で、また、人工を強調するために色彩もほしいと思いました。《遠くが見える》というタイトルが、仕事が進むに従って身近に感じられてきたのは不思議なことです。1987.12.17
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16
小川に魚が帰った日 / 加藤昭男
16. 小川に魚が帰った日 / 加藤昭男
高校13期卒業記念 / 1996年設置 / 1995年制作 / H115×W370×D100cm / ブロンズ
昨秋、勤め先の大学へ向かう途中、子供たちがたむろしていました。今まで魚を一度も見たことのなかった小川に魚がいるというのです。小さなナマズ一匹でしたが、少年のころ小川で小魚を追ったときの喜びを思い出し、作品を制作しました。私たちは生活が豊かになった一方で、多くのものを失いました。人間が自然の中の一員として、自然と対等に生きる環境を取り戻したいのです。
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31
くもりのちはれ / 江田正盛
31. くもりのちはれ / 江田正盛
高校24期卒業記念 / 2007年設置 / 2007年制作 / H180×W490×D292cm / ブロンズ
幾何学形態の上に有機的な抽象形態が乗ってできた二つの彫刻は、大きな石から生えてきた生き物のような構図でこの空間を造り出しています。この場にたたずんでいると、ずっとずっと遠くを思い、不思議に空を見ていたくなります。そして、天と地があることを意識するのではないでしょうか。このような気持ちでこれらの形を見ていると、こんなことが想像できるでしょう。一つの彫刻は、ある方向を示して何かを語っているようです。そして、もう一つの彫刻は、そのことについて納得してうなずいているように見えます。きっとこの時の気持ちを「くもりのちはれ」と空に向って言葉にしたのではないだろうかと…。私たちを包んでいる自然の声に耳を傾けている姿のようです。自然とともにある私たちの在り方は変わらないはずです。生きることの素晴らしさと、夢みる魂を持ち続けるためにも、自然の声が聞ける心を持ちたいものです。
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32
BACK STAGE#6 / 木裳耕二
32. BACK STAGE#6 / 木裳耕二
中学11・12・13期卒業記念 / 2008年設置 / 2007年制作 / H150×W140×D200cm / 黒御影石
石は、そのすべてを何万年も前から知っているような気がする。語らない石に問う方法は、自分の本当の言葉を見つけ、彫ることだと思う。この作品は、人が楽器を持った時の空間や形の面白さを表現しようと制作しました。
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33
何処へ / 加藤昭男
33. 何処へ / 加藤昭男
高校25期卒業記念 / 2008年設置 / 2006年制作 / H121×W189×D123cm / ブロンズ
私たちは先人のつけてくれた多くの轍の跡をたどり、現在の繁栄を得ることができた。そして、今日、地球環境の問題が大きく取り上げられている。私たちがつける轍の跡こそが世界の将来を決めることになるだろう。今、「何処へ」を良く考えて、悔いのない道を進もうではないか。
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.SEME / 高岡典男
34. .SEME / 高岡典男
高校26期卒業記念 / 2009年設置 / 2009年制作 / H190×W75×D75cm / インド産赤御影石
「SEME」とはイタリア語で種子という意味になります。イタリア語で題名をつけたのは、私が少しの間イタリアで滞在や制作をしてきたりしたこともありますし、世界に芸術文化を大きく広めてきたイタリアの歴史が気に入っているからかもしれません。しかし、もうひとつ大きな理由があります。「SEME」はセーメと発音します。日本語の「生命」に音の響きがよく似ているからです。種子は「生命」の基本単位です。そう気づくと私の中で「SEME」と言うイメージはやわらかく自由で活き活きとしたものとして広がりをもってきました。種子は命の始まりの単位で両親の遺伝子を受け、新しい環境で育つものです。
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水-循環するもの / 土谷 武
36. 水-循環するもの / 土谷 武
大学1・2・3・4期卒業記念 / 2010年設置 / 1999年制作 / H360×W320×D290cm / ブロンズ
「水-循環するもの」は噴水のように見られると思いますが、これは目に見える水、例えば川や湖や海の水ではありません。直接には目に見えない水です。無限の連鎖で大地と大気を結び、すべての生き物の生死にかかわるものとして水を考えています。作品は見る人の自由ですから噴水だと思われても結構ですが、私としては大地と大気を循環する「生命の木」のつもりです。
Eエリア
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小鳥と話す / 加藤昭男
37. 小鳥と話す / 加藤昭男
高校28期卒業記念 / 2011年設置 / 2006年制作 / H200×W88×D88cm / ブロンズ
子どものころ、近所の老人が太陽が西に傾く時刻に、小鳥に手から餌を与えながら夕暮を迎えていた風景を思い出し彫刻にした。今日、そのような姿を見なくなり、環境もなくなった。自然と触れあうゆったりとした時間を少しは持ちたいものである。
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北風の中 朝の散歩 / 加藤昭男
38. 北風の中 朝の散歩 / 加藤昭男
中学14・15・16期卒業記念 / 2011年設置 / 2008年制作 / H120×W100×D110cm / ブロンズ
愛犬との散歩を強い北風に向って進む姿として彫刻にした。今日、世の中は、北風に吹き荒れているように思われる。どんなに北風が吹き荒れても、強い意思を以って前進すれば、春は必ずやって来るとの思いを彫刻にしました。