【重要】令和3年度からの高等学校改革について

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令和2623

関係各位

西武学園文理高等学校
校長 柴田 誠

令和3年度からの西武学園文理高等学校改革について

 日頃より、本校の教育活動についてご理解とご協力をいただき、感謝申し上げます。標記の件につきまして、皆様にご連絡申し上げます。新たな時代に向けての、本校の改革の第一歩です。令和3年度高校入学生から学年進行していく内容です。どうか、ご理解ご支援のほどお願い申し上げます。

1.改革の趣旨 -グローバル社会で求められる人材となるために-

 これからの日本の若者は、グローバル化やAIなどの技術革新も進み、未来社会が予測不可能な時代においても、人としての幸福を求め、逞しく生き抜いていかなければなりません。必要とされる力は、専門的な知識・技能だけでなく、文系理系横断的な幅広い教養、高い公共心や倫理観、社会を支え、かつ社会を改善していく資質です。日本の唯一の資源は、人材です。少子高齢化など課題先進国の日本を、課題解決先進国に変えていく人材を育てることが、日本という国の存在価値を高め、世界から信頼できる国として認めさせる唯一の方法です。
 また、日本の社会状況をみると、多くの国々の人々と協働・共生していく以外、多くの社会制度の維持は難しいと考えます。その意味で、若いときから外国の人々との交流を図り、異文化への理解を深める事はとても大切です。その根底には、人を理解し、人を尊重し、多くの人と友好関係を築いていく姿勢が不可欠です。
 昨年度、上述の情勢を基に、本校の育てたい生徒像(令和元年528日校長決定)を定めました。それは、「日本人としてのアイデンティティを大切にしながら、グローバルな視野をもち、自ら課題を発見し、多様な仲間と協働しながら解決・発信できるトップエリートを育成する。」というものです。
 つまり、これからの若者には、広く学ぶ事で課題解決力多くの友達を作り協働できる力をしっかりと身に付けてもらうことが重要なのです。それが本改革の目的なのです。

2.本校の現状

 これからの社会背景や、高大接続改革の大きな波、新学習指導要領を目前にして、本校の現状を評価するとき、いくつかの改善点があります。
 例えば、本校の現在のクラス編成は、内進生(文理中学校からの入学生)と高入生が別々の編成ですが、友人関係の固定化などもあり、将来の協働力育成の観点、また、新たな人間関係の中で切磋琢磨し合える環境を充実させる観点から、改善の必要があります。
 また、各学科において、あまりに早い文理系へのコース分けという点もあります。本来ならば、高校におけるキャリア指導をきちんと受ける時間を設け、自分自身の適性をある程度見極めながら進路希望を決めていく必要があります。

3.改革の方策

 様々な課題を解決するために、以下の方策を実施します。

(1)教育課程の改善

早期の文系・理系の進路選択によるコース分けや3教科型のコースを廃止し、高校1年次では、全員がほぼ同じ教科・科目を履修します。また、高校2年次では幅広い科目を履修しながら、緩やかな文系理系の選択科目を設定します。高校3年次は、各自の進路実現に向けた科目を履修します。

(2)クラス編成の改善

内進生と高入生の別々のクラス編成をやめ、混成クラスを編成し、新たな友達を作れる環境を整えます。また、進級時には、クラス替えも可能となるメリットもあります。内進生に対しては、クラス選択の幅が広がります。面接等で希望を聞き取りながらクラスを編成します。

・一般の普通科クラスは、内進生と高入生の混成クラスとし、名称をグローバルクラスとします。

・内進生の特選クラスと、高入生のエリート選抜東大クラスを合併の上、混成クラスとし、名称をグローバル選抜クラスとします。

・理数科は、内進生の理数系に興味をもつ生徒も進学させ、高入生と混成クラスとし、名称を先端サイエンスクラスとします。

・スペシャルアビリティクラスは、令和3年度は単独のクラス編成とします。

(3)習熟度別授業の実施

内進生の先取り学習など、カリキュラム的優位性を考慮した授業展開を実施します。
数学・英語は2クラス3展開(または、2展開)の習熟度別授業を実施し、先取りや習熟上位者の有利を確保します。1年次と2年次に習熟度別授業を展開して、新たなライバルと切磋琢磨し、互いに成長していける環境を整えます。

(4)学科の改善

・英語科について

英語科を発展的に解消(募集停止※)し、すべての学科で英語教育を強化していきます。本校には、英語科独自で多くの教育メソッドを実施してきた実績があります。時代の求めに合わせて、その実績や特色を、普通科・理数科に発展的に移植しながら、改めて本校全体の英語力の向上を目指します。具体的には、前述の習熟度別授業の展開・オールイングリッシュ授業の実施・ALTの各学年への配置と授業充実・オンライン英会話の継続実施・語学研修旅行の展開などです。

※埼玉県総務部学事課へ申請中(令和2年6月23日現在)

・理数科について

AI時代を見据えて、最新で多様なデバイスを理解し取り扱える技術を身に付けさせます。また、将来の新たなイノベーションを起こすきっかけ作りとして、最先端の企業の技術開発やベンチャー企業の精神を学ばせたいと思います。

(5)コース・クラス名改訂

新たな改革のスタートにおいて、学年進行(令和3年度入学生から)でクラス名を改訂します。

<中学校>
 特別選抜クラス  グローバル選抜クラス
 中高一貫進学クラス  グローバルクラス
<高等学校>
 普通科エリート選抜東大クラス  グローバル選抜クラス(普通科)
 普通科  グローバルクラス(普通科)
 普通科スペシャルアビリティクラス  スペシャルアビリティクラス(普通科)
 理数科  先端サイエンスクラス(理数科)

4.今後の予定

・学内実施の学校入試説明会、個別相談会、入学試験要項等の情報については、順次ホームページにてお知らせいたします。

・説明会情報等をご提供するLINEも近々開設いたしますので、ホームページをご覧いただき、ご登録をお願いいたします。

<お問い合わせ先>     
西武学園文理高等学校
入試広報課     
TEL:04-2954-4080