一人ひとりが課題を持ってコートに入るから、
日々の成長を実感できる。
男子硬式テニス部
部長 押田 凌英 さん
――押田さんが男子硬式テニス部に入部したきっかけは何ですか。
押田:自宅のすぐ隣にテニススクールがあって、小学生の頃から通っていました。自然な流れで文理中学でも硬式テニス部に入部しました。中学から仲のいいメンバーも一緒だったので、そのまま高校でも硬式テニス部に入りました。
――男子硬式テニス部の活動について、具体的に教えて下さい。
押田:部員は、3年が9人、2年が8人、1年が9人の合計26人です。月・水・木・金・土の週5日。月・土は大学コートで、水・木・金は学校から自転車で10分のところにある「ジャクパ・スポーツクラブ狭山総合グラウンドテニスコート」を借りて練習しています。大会前の1ヶ月は休日も返上して、練習や他校との練習試合を行っています。月に1回、専門の外部コーチが指導してくれるので、レベルの高い技術を習得することもできます。また、3ヶ月に1回程度、部内戦を行って競い合っています。全員がライバルです。
――男子硬式テニス部が、練習で工夫している点、意識しているポイントなどがあれば教えて下さい。
押田:基本的には自分たちで練習メニューは作っていますが、ベースはコーチに教わった練習内容です。直接コーチから指導を受けられるのは月に1回程度なので、そこで教わったことを日々の練習に落とし込んでレベルアップを図っています。それぞれが課題を持ってコートに来ることも意識しています。その日の練習で何ができたか、何ができなかったか。それを一人ひとりが自分で把握できるよう課題設定しています。だからこそ成長を実感できます。
――押田さん自身が、リーダーとして一番楽しいのはどんなときですか。
押田:高校に入って初めてテニスを始めたメンバーも少なくありません。そういうメンバーが個人戦でかったっときなどは、自分のことのようにうれしいです。今までは、コロナの影響で声を出しての応援はできなかったのですが、それも解禁になって、個人戦でも団体戦でもメンバー同士で応援し合うのは本当に楽しいですし、力をもらえます。誰かがポイントを取ったり、ゲームに勝ったりしたときに、全員で喜びを分かち合う瞬間、盛り上がる瞬間がいいですね。
――リーダーとして大変なのはどんなときですか。どうやって乗り越えますか。
押田:テニスは基本的には個人競技なので、チームスポーツに比べれば個人の力がはっきりと出ます。部長である以上、やっぱりメンバーよりも結果を残さなくてはならない、そういうプレッシャーは正直ありました。本当はそんなこと思わなくてもいいと分かってはいるのですが、チームを牽引できるだけの力、後輩たちの手本になるだけの技術は身につけなければならないと自分を鼓舞していたと思います。実際、そういうプレッシャーで自分が努力できたという面もあります。
――男子硬式テニス部の目標を教えて下さい。
押田:団体戦で県ベスト8に入ることです。テニスは個人スポーツだからこそ、団体戦にこだわっています。
――押田さんにとってテニスとは何ですか?
押田:納得できる結果を出すことはできませんでしたが、一つのことに打ち込んだことで、人間的には成長できました。テニスのように、自分が夢中になれるスポーツに出会えてよかったと思います。そういう意味では、テニスは自分を成長させてくれたものだと思います。
――ありがとうございました。最後に文理高校の受験を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
押田:男子硬式テニス部に限らず、文理高校にはたくさんの、夢中になることができる部活があります。考査の前にはどの部活も活動を休止して勉強に集中します。文理は文武両道を達成できる学校です。ぜひ入学を検討してみて下さい。男子の皆さん、ぜひ硬式テニス部への入部も検討して下さい!